【住宅購入のせいで離婚】家を建てるときに大喧嘩をし、離婚する夫婦。普段のコミュニケーションの質と量が影響してしまう

住宅購入で夫婦喧嘩

仕事柄、住宅購入を検討する若い夫婦とお話をすることが多いのですが、一定数は住宅購入の家庭で、激しい夫婦喧嘩をします。

その中には、離婚にまで至る夫婦もいます。家の打ち合わせ中に離婚した夫婦さえいます。

なぜそこまで激しい喧嘩になるのでしょうか。一言でいうと「価値観の違い」が露見したからです。

価値観の違いといっても、食べ物や服装の好みの話ではありません。人生設計にかかわる、生き方の価値観のことです。

住宅購入という人生の一大事において、夫婦間で「一緒に生きていけるとは思えない」という考えに至るほどの、価値観の相違とは、どんなものなのでしょうか。

「長男だから」が口癖の30歳男性の事例

※ご本人の許可を得て記事化しています。

30歳の夫Sさんと、28歳の妻Aさんは、結婚2年目になったこともあって、マイホームを買おうと検討を始めていました。

妻Aさんは、可愛らしい輸入住宅を建てたいと独身時代から夢を描いていたそうです。

いよいよ住宅メーカーも絞り込み、土地を購入するために情報を集めていたところ、夫Sさんがこんなことを妻Aさんに言いました。

夫

僕の実家の敷地が広いから、そこに家を建てよう。土地分の予算が浮くからいいと思うんだよね。

妻

え?なぜあなたの実家の敷地内?親と同居ってこと?

夫

違うよ、同じ建物に住まないから同居じゃないでしょ。母親は料理が得意だし、一緒に実家で料理をして、僕たちは自分の家で食べればいいじゃない。

妻

は?嫌だよそんなの。なんで親の近くに住みたいの?毎日のように実家に帰ってるみたいだけど。

夫

長男だしさ。それに親の近くにいたらお金の節約になるよ。

妻

ほんとに無理。その考え方。小学生みたい。

親が住む実家の敷地内に家を建てて、いわゆる「別棟二世帯住宅」にしたいと夫Sさんは言うのです。

一度は我慢したが、妻は離婚を決意

夫Sさんは妻の意見も無視し、実家の敷地内での計画を強行。妻Aさんはテンションが下がってしまい、住宅メーカーの打ち合わせにも参加しなくなりました。

代わりに打ち合わせに夫の両親が毎回参加。新しい家の間取りにまで義母が口を出していたようです。出来上がった図面は、老人のセンスが拭えない、古臭い間取りとデザインで・・・

夫と冷静に話し合いを持とうとしたものの、夫は妻の意見など一切聞きません。

結局、建物が完成してしまい・・・引っ越しが直前となったある秋の日。妻は子供を連れて家を出ると夫に告げました。

妻

悪いけど、お父さんお母さんと一緒に住宅ローンを返してください。長男なんでしょ?私は関わりたくありません。

実のところ、夫の収入だけでは住宅ローンの返済は極めて難しいでしょう。離婚したあとは子供2人に対する養育費の支払いもあります。

夫の両親には支援してくれるほどの資産はありません。夫はなんとか離婚を思いとどまるように説得しましたが、それまで話を聞いてくれなかったという妻の思いは強く、戻ることはありませんでした。

結局、夫はせっかく建てた自宅を売却することに。実家の敷地内に他人が住むことになりました。実家の敷地がものすごく狭くなり、借金が残ってしまいました・・・

夫は、元妻のSさんをひどく恨んでいるようですが・・・

親離れできていないのに家を買おうとする夫婦は多い

これは現代に特有のものではありませんが、特に地方にいくと、事例の夫のように親離れができない人が男女ともに目立ちます。

親も子離れができていないので、子供の家づくりに平気で口を出すのです。

地方では大人になっても自立が難しい環境なのかもしれません。同居をする予定もないのに、若い夫婦の親世代が住宅メーカーの打ち合わせにやってきて、好き勝手に意見を押し付ける様子は今もめずらしくありません。筆者もよく出くわす光景です。

その都度、妻や夫の顔が引きつっていくのを目撃します。

それがあまりにも無神経なレベルになっている場合、一度購入計画を白紙に戻すようにアドバイスしています。

親離れ、子離れが出来ていないのなら、住宅を買うのは絶対にやめておいた方がいいです。

日ごろからのコミュニケーションが薄い夫婦は危険

家を建てるとき、夫婦で話し合うことは山ほどあります。

家を作るとは、生活の動線や価値観をすり合わせる行為でもあります。家族のありかたをどう考えているのか露見するのです。

打ち合わせが順調にいく夫婦を見ていると共通する特徴があります。それは、夫婦間のコミュニケーションが豊かで、非常に大人であることです。

なぜキッチンに勝手口が必要なの?僕は必要だと思わないな。防犯上、問題があるんじゃない?

キッチンから出た生ごみを玄関までリビングを通って持っていくのは嫌なの。勝手口の外にごみをまとめられたら、収集日も便利でしょ。でも確かに防犯は問題よね?それは設計士に聞いてみようよ。

これだけの会話ができない夫婦が非常に多いのです。

「言わなくても妻は理解するべきだ」

「夫に話してもしょうがないから言わない」

「妻は何でも僕の言うことを否定する」

「夫は私に断りもなく勝手に決める」

このように、お互いの感情に常にフォーカスに、尊重し合う姿勢を見せることができない夫婦は驚くほどいます。この状態で家づくりが成功した家庭はほとんどありません。

FP相談を行うことで、夫婦喧嘩は避けられる

家を買う時には、住宅専門のFP事務所に夫婦で相談をしてみることをおすすめします。

FP相談では、親離れが出来ていないと全く相談にならないのが特徴です。相談者の主体性が重要だからです。

FPという緩衝を挟んで、夫婦が自分の思いを言葉にすれば、夫婦の相互理解が進んでいきます。

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長岡FP事務所代表社員
長岡FP事務所合同会社 代表社員 長岡理知。

住宅メーカー比較サービス「家づくりコンパス」運営。

住宅専門FPとして経験は約20年。累計相談件数は5,000世帯超です。住宅購入時の、ハウスメーカー選び、住宅ローン選び、ライフプランニングを専門業務としています。 当社のブログは執筆にAI(LLM)を使用していません。