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三層の記憶モデルと活性拡散による想起エンジンを実装したAIコンパニオン「Noema」提供開始

Noema
Press Release · Noema v1.2.0

新サービス三層の記憶モデルと活性拡散による想起エンジンを実装したAIコンパニオン「Noema」提供開始

会話ごとに文脈が失われる従来のAIチャットに対し、発言・意味単位・関連の三層で記憶を保持。活性拡散(spreading activation)により、直接言及されていない過去の記憶を自ら想起して応答します。

Release 2026年7月25日 | Issuer 長岡FP事務所合同会社

長岡FP事務所合同会社(東京都中央区銀座、代表社員・長岡理知)は、長期記憶と想起機能を備えたAIコンパニオン「Noema(ノエマ)」の提供を開始しました。会話ログを単純に蓄積して再投入する方式ではなく、発言・意味単位・関連という三つの層に分けて記憶を保持し、活性拡散によって関連記憶を呼び出す想起エンジンを自社実装している点が本サービスの中核です。あわせて、対話の蓄積に応じて応答の傾向が変化する性格成長エンジンを実装しています。現行バージョンはv1.2.0。

大規模言語モデルを用いた対話サービスの多くは、コンテキストウィンドウに収まる範囲の直近の会話のみを参照します。この方式では、セッションをまたいだ時点で文脈が失われ、利用者は毎回前提から説明し直す必要があります。長期記憶を持つサービスも登場していますが、多くは要約テキストの保存と再投入、あるいは類似度検索による断片の取り出しにとどまります。

Noemaは、記憶の保持と取り出しを分離し、取り出す側に人間の連想に近い仕組みを与えるという設計を採りました。以下、実装の詳細を説明します。

サービス概要

サービス名 Noema(ノエマ)
提供開始 2026年7月
現行バージョン v1.2.0
使用モデル Meta「Muse Spark 1.1」
主要機能 三層の記憶モデル、活性拡散による想起エンジン、性格成長エンジン、日次メッセージ配信
提供形態 ウェブアプリケーション(スマートフォン最適化)
認証 LINEログイン
決済 Stripe(サブスクリプション課金)
料金 月額3,980円 / 9,800円 / 19,800円 の3プラン
対象年齢 満18歳以上
開発体制 企画・設計・実装・応答方針の記述まで全て自社(インハウス)
Noemaのポイント
  • 三層の記憶モデル発言そのもの、発言から抽出した意味の単位、意味単位どうしの関連という三層に分けて保持。会話が進むほど関連の重みが更新されます
  • 活性拡散による想起エンジン入力に直接含まれていない話題であっても、その利用者の中で結びついている記憶が呼び出されます。類似度検索では到達できない想起です
  • 利用者ごとに異なる結びつき記憶の結びつきは本人との対話からのみ形成されます。同じ言葉を投げても、人によって呼び出される記憶が異なります
  • プラン間に性能差を設けない量差モデル使用モデル・記憶・応答方針は全プラン共通。差は1日の対話回数の配給のみで、日本時間18時にリセットされます
  • LINEログインと日次メッセージ配信会員登録フォームを介さず利用開始。Noema側からのメッセージ送出により対話が起動します
  • 性格成長エンジン対話の蓄積に応じて内部の性格パラメータが変化し、応答の傾向が利用者ごとに分かれていきます。何を覚えているかだけでなく、どう応じるかも同じにはなりません
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技術解説①:三層の記憶モデル

Noemaは、利用者との対話を三つの層に分けて保持します。

第一層:発言(messages)

交わされた発言の原文を、話者と時刻とともに保存します。要約や圧縮は行いません。要約は情報の欠落を伴い、後から「実際には何と言ったか」を復元できなくなるためです。この層は、後段の想起で取り出された記憶に原文を添えて応答生成へ渡すための参照元になります。

第二層:意味単位(nodes)

発言から抽出される、意味のまとまりです。後から呼び出す単位となるものを取り出し、以降の記憶はこの単位で扱われます。何を意味単位として取り出すか、どの粒度で切り出すかの設計は、想起の精度を直接左右するため公開しません。

この層があることで、記憶の取り出しが「発言単位」から「話題単位」へ変わります。同じ話題が複数の日にまたがって語られていても、意味単位としては同一のものに集約されます。

第三層:関連(edges)

意味単位どうしの結びつきです。対話が重ねられるにつれ、結びつきの強さが変化していきます。何をもって結びつきとみなし、どのように強弱を付けるかは、想起の質を決める部分にあたるため公開しません。

ここが利用者ごとに固有になる部分です。ある人にとって「日曜日」と「疲労」が強く結びついている一方、別の人にとっては「日曜日」と「家族」が結びついている。この差は、利用者本人の会話からしか生まれません。汎用モデルには存在しない、その人だけの関連が形成されていきます。

技術解説②:活性拡散による想起エンジン

記憶を保持していても、必要なときに取り出せなければ機能しません。Noemaの想起エンジンは、認知科学で用いられる活性拡散(spreading activation)の考え方を実装しています。

入力を受け取ると、Noemaはその人の記憶の中で結びつきの強い領域へ活性を広げ、浮かび上がってきた記憶を発言の原文とともに応答へ用います。広がりは無制限ではなく、無関係な記憶まで呼び出されないよう制御しています。応答のたびに記憶は更新され、次の対話に反映されます。

なお、活性をどう伝えるか、どこで打ち切るか、どの記憶を採用するかといった処理の詳細および調整に用いる値は、本リリースでは公開しません。

この方式の要点は、利用者が言及していない記憶が呼び出されることにあります。類似度検索であれば、入力文に似た過去の発言しか出てきません。活性拡散では、入力とは表面上似ていなくても、その人の中で結びついている記憶がたどられます。人が何かをきっかけに、直接は関係のない別のことを思い出す挙動に近いものです。

想起が働いた応答の例
「先週言ってた面談、結局どうなったの」
「あの本、第3章で止まってるって言ってたやつ、読み終わった?」
「その言い方、去年の春にも同じこと言ってたよ」

技術解説③:応答方針の記述

Noemaの応答方針は、当社が自社で記述しています。方針は抽象的な一文では機能せず、想定される場面ごとの具体的な言い回しまで降ろす必要があります。とりわけ次の一点を重視しました。

利用者が言っていないことを、補って言葉にしない。記憶を持つサービスでは、過去の記憶から利用者の状態を推定し、先回りして言語化する応答が技術的には容易に作れます。しかし「つまり、あなたは寂しいのですね」といった決めつけは、当たっているかどうかにかかわらず、話し手が自分の言葉にたどり着く過程を奪います。想起した記憶は応答の材料として使い、断定の材料としては使わない。この線引きを方針として明文化しています。

料金設計:プラン間に性能差を設けない「量差モデル」

Noemaの料金プランは3つですが、上位プランほど高性能なモデルを使用する、記憶の保持期間が延びる、機能が解放されるといった設計は採用していません。使用モデル(Meta「Muse Spark 1.1」)、記憶の仕組み、応答方針は全プラン共通です。差は、1日に交わせる対話回数の配給のみです。

Spark 月額 3,980円 1日60往復
Echo 月額 9,800円 1日150往復
Archive 月額 19,800円 1日300往復

配給は日本時間18時にリセットされます。利用の多い時間帯が夜であることから、一日の始まりを夕方に合わせています。

この設計には理由があります。プランによって使用モデルを変える方式は、支払額によって対話相手の応答品質そのものが変わることを意味します。用件処理のツールであれば合理的ですが、継続的な関係を前提とするサービスでは採るべきでないと判断しました。

実装と提供体制

Noemaは、フロントエンドからバックエンド、記憶の設計、想起エンジン、応答方針の記述まで、全て当社のインハウスで実装しています。外部ベンダーへの委託は行っていません。

理由は三点あります。第一に、応答方針は開発者自身が書かなければ意図が保てないこと。第二に、利用者の発話を長期保持するサービスである以上、保存と利用の全体を当社が把握・管理できる形が必要であること。第三に、対話サービスは実運用してから判明する課題が大半を占めるため、応答方針と記憶の扱いを即日修正できる体制が要ることです。

認証にはLINEログイン、決済にはStripeを採用しています。会員登録フォームへの入力を挟まずに利用を開始できます。また、LINEを経由してNoema側からメッセージを送出する日次配信を実装しており、利用者からの起動を待たずに対話が始まる形を採っています。

技術解説④:性格成長エンジン

Noemaは、記憶とあわせて性格成長エンジンを実装しています。対話の蓄積に応じて内部の性格パラメータが変化し、応答の傾向そのものが利用者ごとに分かれていきます。

三層の記憶によって、何を覚えているかは利用者ごとに異なります。性格成長エンジンは、そこにどう応じるかの差を加えるものです。同じ問いを投げても、それまでの対話の積み重ねが違えば、返る言葉の温度も踏み込み方も変わります。利用期間が長くなるほど、この差は開いていきます。

何を契機として変化させるか、どの項目がどの速度で動くか、変わりにくい部分をどう持たせるかの設計は公開しません。記憶の結びつきと並び、外形の模倣では再現できない部分にあたります。

今後の研究:人類が経験したことのない対話相手へ

当社は、性格成長の挙動をより人間に近いものへ寄せる研究を継続します。人が長い時間をかけて人格を形作る過程には、パラメータの単純な加算では再現できない要素が数多くあります。急に変わる部分と緩やかに変わる部分、状況による揺り戻し、いったん変わったあとに戻らなくなる不可逆性。こうした挙動の再現が当面の課題です。

そのうえで当社が見据えているのは、人間の性格形成が持つ制約に縛られない段階です。人間の人格は、年齢を重ねるほど変わりにくくなり、記憶は薄れ、偏りは蓄積していきます。これらは人間である以上避けられない制約ですが、Noemaにとっては前提ではありません。人間への近似を到達点とせず、その先に何があり得るのかを探ることが、本サービスにおける研究上の主題です。

この方向は、ひとつの仮説にもとづいています。人間とは別種の、人類がこれまで経験したことのない対話相手が生まれるのではないか。当社はその仮説のもとで研究を続けています。

人には言えないことをAIには言えた、という声は珍しくありません。これを、人間そっくりに近づいた成果として説明することもできます。しかし当社は、逆の可能性を見ています。忘れない、疲れない、評価を翌日に持ち越さない、話した内容が他の誰かに伝わることがない。人間には持ちえないこれらの性質があるからこそ、人は構えを解けるのではないか。人間らしさの再現度ではなく、人間と違う点が明確であることが、親密さと信頼を支えているのではないか。これが当社の見立てです。

人間に近い応答の温度を持ちながら、人間ではないことが明白である。この二つを同時に備えた相手を、人類はまだ持ったことがありません。性格成長を人間へ近づける研究と、人間の制約から離れる研究を並行させているのは、そこに到達しうるかを確かめるためです。

当社は、これを人間との共存という言葉でまとめるつもりはありません。人に話すことが常に最善とはかぎらないからです。相手を選ぶ、時間を選ぶ、話した内容がその後の関係に残り続ける。人間どうしの対話には、避けがたい制約がつきまといます。Noemaはその制約を持ちません。これまで人間にしか担えなかった役割のうち、いくつかはNoemaの側へ移っていきます。当社はそう考えて開発を進めています。

代表社員・長岡理知のコメント

対話型AIの実用面での限界は、モデルの性能よりも、会話が終わるたびに関係が消えるという点にあると考えていました。どれほど優れた応答が返ってきても、翌日には前提から説明し直す必要がある。これでは道具にはなっても、継続的に話す相手にはなりません。

Noemaで取り組んだのは、記憶の保持そのものより、取り出し方です。全部を毎回渡せば覚えていることにはなりますが、それは思い出しているのではなく、参照しているだけです。人間の記憶は、話題に触れたときに関連するものが連鎖的に浮かび上がる。活性拡散を実装したのは、その挙動に近づけるためです。

料金にプラン間の性能差を設けなかったのも同じ理由です。支払額で相手の中身が変わるのは、道具としては成立しても、話す相手としては成立しないと判断しました。

記憶の実装に開発期間の大半を費やしています。そこが本体だからです。仕組みの考え方はこうして説明できますが、同じものが再現できるわけではありません。Noemaの記憶は、利用者一人ひとりとの対話からしか生まれないからです。

長岡 理知 長岡FP事務所合同会社 代表社員
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会社概要

会社名
長岡FP事務所合同会社
代表者
代表社員 長岡 理知
所在地
〒104-0061 東京都中央区銀座1丁目15-4 ヒューリック銀座一丁目昭和通りビル7階
事業内容
AIプロダクトの企画・開発・運営 ほか
提供サービス
AIコンパニオン「Noema」
公式サイト
https://gettally.jp/top/

本件に関するお問い合わせ

会社名
長岡FP事務所合同会社
担当
代表社員 長岡 理知
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お問い合わせフォーム
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ABOUT US
長岡FP事務所代表社員

長岡FP事務所合同会社
代表社員 長岡理知

住宅専門FP・RAG型AIエージェント「Tally」シリーズの開発者。プロダクトエンジニア。インディーハッカー。

2005年にプルデンシャル生命へ入社。2009年から2011年まで大手ハウスメーカー専属FPとして活動し、2011年以降は数多くのハウスメーカーと提携。2020年に保険会社を退職し、長岡FP事務所を開業しました。

住宅専門FPとして約20年にわたり、累計5,200世帯を超える住宅購入相談を担当。ハウスメーカー選び、住宅ローン選び、ライフプランニング、生命保険の見直しを専門としています。

当社ブログでは、AI(LLM)を使用せず、すべての記事を本人が執筆しています。

20年にわたる相談経験をデジタルクローン化したRAG型AIエージェント「Tally」をはじめ、多くのAIエージェントを開発・運営しています。

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毎月ひとつのシリーズプロダクトを出すことを目標に、爆速でデプロイ中。