20代の生命保険加入率は6割
生命保険に加入している人は多いと思います。
生命保険文化センター「2025年度 生活保障に関する調査」によると、生命保険に加入している人は全体で 80.0%(男性78.2%、女性81.5%)だそうです。
45歳から65歳は90%超える一方で、20代に限定すると、約60%と低くなります。若い世代の加入率が低いのは、「お金がない」という理由のほかに、「必要性を感じない」という理由が年々増加しているようです。
病気になったこともなく、家族で大病した人もいない、独身で自分が亡くなっても困る人がいないとなると、必要性を感じないのは当然でしょう。
実は、30歳を超えると生命保険加入率は突然80%を超えます。これは結婚する人が増加するためと想像できます。
生命保険は不要と思っていても、守る家族が出来たらやはり加入する人が多いというのがデータから分かります。

しかし、生命保険は高い
でも、生命保険って高いですよね。
30歳にもなると、毎月1万円はします。生保レディから勧誘されたまま入ると、15,000円の保険に入った後に、個人年金とかドル建て保険とか変額保険とか、お代わり勧誘されて、結局毎月数万円を支払っていたりします。
万が一のことに備えて毎月数万円支払うって、どうでしょうか。もちろんその決断を否定はできません。しかし、支払うかけ金の累計額に対して、何事もなければ受け取る保険金、給付金がゼロです。
積み立て型の保険だからと言っても、結局はかけ金の累計額よりも少ないか、少し増える程度。そのお金をNISAに入れていたら少なくとももっと増える可能性があります。
いざという時の保険だしなと思う一方で、もったいないと思う気持ちも当然あるでしょう。
保険には絶対入るべき!とは筆者も言いません。筆者も20代は生命保険に加入していませんでした。入るべきなのは分かっているけれど、お金がないなら入れないのです。
べき論を横に置いて、この記事を書いています。
生命保険がなくても社会保障でなんとかなるか?
日本人は毎月高い社会保険料を支払っています。
会社員の場合、健康保険、年金、労働保険、介護保険などです。万が一の時に備えて国民が義務で加入する保険ですから、生命保険に入らずこれだけで済むのでは?と考えますよね。
結論から言うと、大半は社会保障でなんとかなります。ただし、憲法が定める最低限の生活のレベルの話です。それでもいいならなんとかなるでしょう。
入院しても高額療養費制度があり、1ケ月入院しても自己負担は10万円台前半で収まります。
会社員であれば、病気による休職が長くなっても、1年半は傷病手当金が支給されます。
もし亡くなっても、配偶者には遺族年金が支払われますし、勤務先からは死亡退職金があります。
重い障害が残っても、障害年金が支払われます。
老後になったら、老齢年金が支払われます。
もし自動車の事故であれば、自動車保険での補償もあります。
だたし、あくまでも机上論では、です。
実際は、QOLの低い生活となりますが・・・。
脳卒中やガンになった場合、治療が長期化し、高額療養費制度があっても負担する金額は増えていきます。長期間働けない、あるいは失業するので、当面の生活費も必要です。そこには生命保険が必要です。
もし生命保険を最低限だけ入るとしたら?
さすがにゼロは不安があるし無理があるので、生命保険には入りたい。
でも月にせいぜい2,000円程度に抑えたい。
それが本音かもしれません。
もちろん重いガンや脳卒中による収入減少や、介護にはまだ若いので備えなくていい。
小さな子供もいないので高額な死亡保険は不要。
大きな病気もしたことがない。
もしそうだとしたら、検討すべきはCO・OP共済でしょう。
当社では取り扱っていませんが、やはり一定条件での安さは際立って安いです。


2,000円のコースでも十分といえます。
ただし死亡保障は100万円で、ガンや脳卒中の上乗せの保障はありません。あくまでも最低限で入院、手術、死亡を備えたいという場合です。家族がいる場合には不向きです。
保障を絞れば、月760円も可能
もし、コープ共済のように幅広い保障は要らない、入院したときに1日3,000円がおりてくればいいとしたら、25歳の人が月760円のかけ金で加入できる保険もあります。

コープ共済よりも掛け金が安くなる年齢帯があります。特に男性では、保障を絞るとコープ共済よりも安くなります。
また、このスマート共済は、告知事項がひとつだけなので、病気がある人でも入れるのが最大の特徴です。コープ共済に入れない健康状態の方は、スマート共済がおすすめです。
子供が生まれたらそれなりのしっかりした保障に加入するとして、今はかけ金を最低限にしたい場合に利用してください。
スマート共済のお見積りとお申し込みは、こちらからネットで完結です。
スマート共済はかけ金が年齢によって上がっていくため、若い時だけのつなぎとして利用してください。
生命保険に入らなくても大丈夫?
何を持って大丈夫かという話にもなります。
万が一の時があっても、生活レベルを下げず快適な生活をしたいというのであれば、「保険がなくても大丈夫」とはいえません。
しかし、
結婚していなく、大病するリスクも少ない、万が一のときは生活レベルを最低限まで落としてもいい、というのであれば、生命保険に入らなくても大丈夫でしょう。
それならば社会保障だけでも最低限はなんとかなります。
掛け捨てじゃない保険ならいいの?
保険は掛け捨てだからもったいない、だから掛け捨てじゃないならいい、と説明する保険屋さんは大勢います。
そして「掛け捨てじゃない医療保険」などを勧誘するのです。
筆者は、その説明は、比較対象を恣意的に絞った詭弁だと考えます。
掛け捨てじゃない保険は、掛け捨ての保険よりもはるかにかけ金が高額です。
それに「掛け捨てじゃない=解約返戻金がある」というのは、「かけ金が全額戻ってくる」あるいは「かけ金累計を大きく超えて増えて戻ってくる」とイコールではありません。生命保険、特に医療保険の積み立て型は、多くの場合掛け金累計よりも少ない解約返戻金しかありません。
掛け捨てよりは戻ってくるお金が多少ある、という意味では正しいですが、NISAなら戻ってくるというよりも増える可能性があるわけです。
掛け捨てじゃない保険に高額なかけ金を払うよりも、NISAに回した方がはるかにリターンは期待できますよね。NISAと比較しない時点で、比較が恣意的なのです。
結論からいうと、掛け捨てじゃない保険の優先度は低いです。保険に入るなら掛け捨てで、毎月の支出の負担は安くすべきと考えます。
お金がないなら保険に入らないのも仕方ない
生命保険の勧誘の現場では、べき論が横行しやすいです。
保険に入るべき、というやつです。
たしかに、預貯金があるから生命保険は不要、というユーチューバーやAIが得意げに言うあの論理は、実際に自分や家族が大病をしたことない人の幼稚な論理であって、生活レベルを維持するためには生命保険は必要だとしか筆者も言えません。
しかし、それは正論ではあるのですが、もし毎月の収入がゼロで、実家に住んでいるとしたら、生命保険に入る余裕はありません。はっきり言って生命保険に入るお金がありません。生活レベルが既に最低限になっているのなら、生命保険で守るものはないでしょう。
お金がないなら生命保険に入らないのは当たり前です。まずは目の前の生活を立て直すことから始めましょう。そして収入が安定し、生活に余裕ができたら、あらためて生命保険に入ればいいです。
それまでの間は社会保障が守ってくれます。いま金銭的に無理なら入らなくてもいい、というのが筆者の考え方です。
ただし、預貯金があるから生命保険はいらないというのは、もしいま大きな障害を負っても、一生食べていけるだけの預貯金がある人だけです。1000万円、2000万円程度ではまかなえません。年齢によっては億単位の現金がある人のお話しです。運用資産の時価が億とも違います。
住宅・保険・ライフプランの疑問を、AIに。
Tally(タリー)は、FP経験20年・5,000世帯の相談実績を学習したRAG型AIエージェント。商品の売り込みなしであなたの不安に答えます。一生分のキャッシュフロー表も自動作成。



























