「Amazonで買い物なんて怖い」まだ50歳なのにデジタル弱者・・・今すぐデジタルに慣れるために

50代の現実|デジタルから逃げ続けた先に待っているもの
ご家族やお知り合いに見せたい方へ:このページを印刷してお渡しください ネット記事はデジタルに苦手意識を持つ方本人には、なかなか届きません。スマホやパソコンを怖がっている家族・友人がいる方は、印刷してそっと手渡してみてください。

50代のデジタルリテラシー

「怖い・わからない」を言い訳に
し続けた先に待っているもの

Amazonで買い物するのが怖い。LINEは個人情報が漏れると聞いた。クレカはお店でカードを出すだけなら使える。パソコンはWordとExcelだけ触れれば十分。その感覚は、10年後のあなたを確実に生きづらくさせます。

アナログへの逃げ道は、もう塞がれている

銀行の窓口は統廃合が進み、紙の手続きには手数料が上乗せされています。行政手続きはマイナポータルへ、医療機関の予約はウェブへ、公共料金の通知はペーパーレスへ。会社では電子契約が当たり前になりました。

デジタルを拒み続けることは「不便」なのではありません。コストと孤立が、時間とともに雪だるま式に増えていくことを意味するのです。

「通販サイトでしょ」——その認識は20年前で止まっている

「Amazonは世界で最も研究開発費が高い企業のひとつだ」と聞いて、すぐに意味が理解できますか。

「え、通販サイトなのに研究開発?」と感じたなら、デジタルリテラシーとしてはかなり低い状態にあります。

Amazonは通販サイトではありません。世界中の企業や行政機関のITインフラを支えるクラウドサービス(AWS)を運営し、AIの研究開発にも巨額を投じているテクノロジー企業です。日本の多くの企業のシステムが、Amazonのサーバーの上で動いています。

同じことがGoogleにも言えます。「検索サイトの運営会社」というイメージを持っている方は、認識が20年前で止まっています。GoogleはAndroid(世界のスマホの約7割が動いているOS)、YouTube、地図、翻訳、クラウドストレージ、AIの基礎研究——あらゆる方向に事業を展開するテクノロジー企業です。あなたが今手に持っているスマホの動作そのものに、すでにGoogleが深く関わっている可能性が高い。「Googleのアカウントを作るのが怖い」という感覚は、すでにGoogleの上で生活しているにもかかわらず、そのことに気づいていない状態とも言えます。

これは知識自慢の話ではありません。デジタルの世界がどのくらいの速度と規模で動いているかの感覚を身につけることが重要なのです。

キャリアメールを使い続けることの、3つのリスク

「メールくらい使っている」という方も多いでしょう。しかし問題は、どのメールを使っているかです。

ドコモの「@docomo.ne.jp」、auの「@au.com」、ソフトバンクの「@softbank.ne.jp」——こうしたキャリアメールを使い続けることには、3つの深刻な問題があります。

  • 届かない。迷惑メール対策が極端に厳しいため、GmailやiCloudからのメールが自動で弾かれます。子どもや孫からのメールが届かず、返事がないと思われ、次第に連絡が来なくなります。
  • 信頼されない。「@docomo.ne.jp」から届いたメールを、20〜30代の多くは詐欺メールと疑います。返信を迷い、スルーされる。あなたは誠実に連絡したつもりが、リテラシーを疑われています。
  • スマホを乗り換えると消える。機種変更で別の会社に乗り換えた瞬間、アドレスは無効になります。長年の連絡先が一夜にして失われ、「アドレスが変わりました」という連絡をしたとたん悪質業者と思われブロックされる危険があります。

キャリアメールに依存し続けることは、「いつ孤立してもおかしくない状態」に自分を置き続けることです。

「怖い」の根拠を、一度だけ見つめてみましょう

LINEを使うと個人情報が漏れる。Amazonで買い物するとカードが不正利用される。Googleのアカウントを作ると情報が盗まれる——その「怖い」は、いつ、誰から仕入れた情報に基づいていますか。

LINEを使ってもお金は取られません。Amazonで買い物をしても強盗がやってくるわけではありません。Googleのアカウントを作っても、個人情報が自動的に流出するわけではありません。YouTubeを見ても、陰謀論にハマったりはしません。

もちろんゼロリスクではありません。しかしそれは現金も同じです。財布を落とせば終わりですし、ATMで覗き見されるリスクもあります。「デジタルは怖い、現金は安全」という感覚は、単なる印象論ではないですか?

「現金で払うと店が喜ぶ」という感覚も、今や正確ではありません。小銭を大量に持ち込まれると、店側は銀行に預けるたびに枚数に応じた手数料を取られます。釣り銭の用意も必要で、レジの処理時間も長くなります。「現金払いは丁寧」という感覚は、10年以上前の常識です。実態はすでに逆転しており、店側への負担を意識せず小銭を押し付ける行為として、冷ややかに見られています。

多くの場合、10年以上前の断片的な情報が、アップデートされないまま「怖い」という感覚に変換され続けています。

「また私を焦らせようとしている」と思っていませんか

「結局、不安を煽って行動させようとしているだけだ」と感じた方——その反応がいつ頃から身についたものか、一度だけ考えてみてください。

2000年代初頭「メールアドレスを持ちましょう」と言われた。2010年代「ガラケーから切り替えを」と言われた。2010年代後半「PayPayを使ってみましょう」と言われた。2020年「マイナンバーカードを作りましょう」と言われた。そのたびに「陰謀だ」「また面倒なことを」「もう周囲の反応を見てから」と先送りしてきた結果、今どうなっていますか。

一つひとつの変化に少しずつ対応していれば、大きな負担ではなかったはずです。先送りを重ねた結果、「もう、どこから手をつければいいかわからない」「難しいことを強制されている」という状態になっています。これが、ハードルが高く感じられる本当の理由です。

かつてスマホを買うと分厚い取扱説明書が入っていました。今、スマホの箱に説明書はありません。「説明しなくてもわかる」「わからなければ自分で調べる」が、製品を作る側の前提になったからです。現代の日本人は自動ドアを見ると、自動ドアだとすぐに分かるので、「これは自動です」とは大きく書いていません。同じことです。

画面上のアイコン、左上の矢印が「戻る」を意味すること、右上の三本線がメニューであること——これらはもはや世界共通の認識として完成しています。説明書を読んで覚えるものではなく、使いながら自然に身につけるものとして設計されています。その共通認識の外側にいる人間は、画面を見ても何も手がかりがない状態に置かれます。

AIツールが急速に広がっていますが、「AIの使い方入門」という解説書はほとんど存在しません。使いながら覚えるのが前提だからです。デジタルに慣れている人はその前提に乗れます。慣れていない人は、出発点にすら立てません。

10年後、この傾向はさらに加速します。今わからないことが10年後にわかるようになる保証はありません。行政手続き、医療、買い物、家族との連絡——日常のあらゆる場面で「操作方法がわからない」という壁にぶつかり続けることになります。

今すぐやるべきこと——まずGoogleを信用することから始める

リストを見て「多い」と感じた方は、最初の一つだけ見てください。残りはそのあとでいいです。

1

Googleアカウントを作る

すべての起点はここです。Gmail、地図、YouTube、そしてAI——Googleが提供するあらゆるサービスは、このアカウント一つで使えるようになります。Googleは世界190カ国以上でサービスを展開し、日本の大企業や行政機関もGoogleのインフラを業務で使っています。個人が警戒するより先に、社会全体がすでにGoogleの上で動いています。

スマホでGoogleのアプリを開く(最初から入っていることがほとんどです)

「アカウントを作成する」を選ぶ

名前、希望するメールアドレス(例:yamada.taro1970@gmail.com)、パスワードを入力する

電話番号を登録する(不正ログインを防ぐ確認に使います)

10〜15分あれば完了します。

2

Gmailを使う

アカウントを作ればそのまま使えます。キャリアメールから切り替えるだけで、「届かない」「信頼されない」「スマホを変えたら消える」という問題が一気に解消されます。

3

LINEを登録する

家族、友人、町内会、習い事——今や日本の連絡インフラはLINEに移行しています。登録していないことで、すでに届いていない連絡があるかもしれません。

4

PayPayを使ってみる

コンビニ、スーパー、ドラッグストア——日常の買い物のほぼすべてで使えます。レジでスマホのバーコードを見せるだけで支払いが完了します。「スマホで払う」感覚に慣れる入口として、最も摩擦の少ない一歩です。

5

Amazonで買い物をしてみる

最初の一回が最大のハードルです。何か一つ、安価なものを注文してみてください。翌日か翌々日に荷物が届いた瞬間、「これだけのことか」という感覚に変わります。

6

Suicaをスマホに入れる(交通機関を使う方)

モバイルSuicaをスマホに設定すれば、カードを取り出さずに改札を通れます。PayPayで「スマホで払う」感覚を掴んだ後なら、設定のハードルも低く感じるはずです。

7

GeminiまたはGoogle検索のAIモードを使ってみる

Googleアカウントを作ったなら、そのままAIに触れることができます。GeminiはGoogleが提供するAIで、別途アカウントは不要です。使い方は単純で、聞きたいことを人に話しかけるように入力するだけ。「近くのおすすめの内科は」「老後の生活費はどのくらい必要か」——何を聞いても構いません。説明書のないこの時代に、わからないことを何でも聞ける相手が手の中にいます。

「わからない」はGoogleとYouTubeが解決する

デジタルが得意な人と苦手な人の差は、知識量ではありません。見慣れない画面に出くわしたときの、最初の行動の差です。

苦手な人は、エラー画面を見た瞬間に「無理」と判断して誰かに丸投げします。得意な人は、その画面に表示されている言葉をそのままGoogleの検索窓に打ち込みます。

「Gmail アカウント作成 スマホ」「LINE はじめかた」「PayPay 使い方」——文字を読むのが面倒なら、同じキーワードをYouTubeで検索すれば動画で解説してくれている人が必ずいます。

「人に聞く前に、まず検索する」。この一手間を習慣にするだけで、デジタルへの苦手意識は確実に薄れていきます。

50代は「取り返せる」最後のタイミングかもしれない

60代、70代になってから「やっぱりデジタルを覚えよう」と思っても、仕事という強制力はもうありません。50代の今は、まだ仕事の現場でデジタルツールに触れる機会があります。周囲に聞ける人間関係もあります。

必要なのは最新のガジェットを揃えることでも、若者と同じスピードでSNSを使いこなすことでもありません。

怖くても、まず触ってみる。わからなくても、まず調べてみる。
その、わずかなマインドの切り替えが、10年後の自分の「生きやすさ」を決定づけます。

長岡FP事務所合同会社|中立的なアドバイスを提供する独立系ファイナンシャルプランナー事務所
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長岡FP事務所代表社員

長岡FP事務所合同会社
代表社員 長岡理知

住宅専門FP・RAG型AIエージェント「Tally」シリーズの開発者。プロダクトエンジニア。インディーハッカー。

2005年にプルデンシャル生命へ入社。2009年から2011年まで大手ハウスメーカー専属FPとして活動し、2011年以降は数多くのハウスメーカーと提携。2020年に保険会社を退職し、長岡FP事務所を開業しました。

住宅専門FPとして約20年にわたり、累計5,200世帯を超える住宅購入相談を担当。ハウスメーカー選び、住宅ローン選び、ライフプランニング、生命保険の見直しを専門としています。

当社ブログでは、AI(LLM)を使用せず、すべての記事を本人が執筆しています。

20年にわたる相談経験をデジタルクローン化したRAG型AIエージェント「Tally」を開発・運営しています。

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毎月ひとつのシリーズプロダクトを出すことを目標に、爆速でデプロイ中。